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はんだが溶けない原因と対策

すず鉛はんだと鉛フリーはんだとの溶け方の比較について

従来のすず鉛はんだと現在主流である鉛フリーはんだと比較した場合、
鉛フリーはんだの方が融点が高いため、溶けにくいという事はあります。

代表的な鉛フリーはんだSn-3.0Ag-0.5Cuの融点は217℃です。はんだ付けする際には、はんだ付け部がはんだ合金融点のプラス50℃位に加熱できるようにコテ先温度やコテ先形状などを設定する事が重要です。
注意点としては、フラックスが焦げてしまわないように、コテ先温度を上げすぎないようにすることです。

次のぺージでは、はんだ付けの基礎知識について説明していますので参考にしてみて下さい。はんだ付けの基礎知識と注意点

一度はんだ付けした部品を取り外す際、はんだが中々溶けない問題について

はんだ付け後は、コテを上手に当てないと熱が伝わらず、はんだは溶けにくいものです。
そのため、はんだ付けされている部品の位置の問題で、しっかりとはんだにコテ先が当たっていないというケースもあるかもしれません。

はんだにコテ先が当たっているにも関わらず溶けにくいという場合、熱がしっかりと伝わっていないことが原因であると思われます。
より熱をしっかりと伝えるために、コテ先に少量の糸はんだを溶かした状態で、固まったはんだにコテ先を当てる事でより熱が伝わりやすくなります。

コテ先に少量の糸はんだを溶かした状態
コテ先に少量の糸はんだを溶かした状態

また、はんだ付け後、年数が経過している場合に、はんだが溶けにくいという話も聞きますが、年数が経っていても熱がしっかりと伝われば、はんだは溶けます。
但しはんだ付けした表面にほこりや汚れ等が付着していると、熱がしっかりと伝わりませんので、そのような場合には、ほこりや汚れを取り除いてから作業する必要があります。

まとめ

はんだが溶けない場合の原因は、熱がしっかりと伝わっていないからです。
対策、注意点としては、

コテ先温度とコテ先形状を選定する。
コテ先先端に糸はんだを付けると、より熱が伝わりやすく、さらにフラックス効果で溶けやすくなる。
はんだごての性能にもよるため、使用するはんだごての特徴を理解する