有鉛はんだについて

有鉛はんだとは?

有鉛はんだとは、鉛を含むはんだの事です。
一方で、鉛を含まないはんだは無鉛はんだ、鉛フリーはんだと呼ばれます。
EU圏のRoHS(ローズ)指令になどよって近年開発され、今では無鉛はんだがスタンダードになりました。

共晶はんだとの違い

一般的には、有鉛はんだ=共晶はんだ、と言われることもありますが、厳密には、両者は異なります。
どちらも鉛を含むはんだではありますが、共晶はんだは錫63%鉛37%の配合からなるはんだの事。
錫と鉛はんだの融点が183℃に共晶点を持つことから、183℃で溶けて液体となるはんだの事です。
この配合以外の鉛入りのはんだは、有鉛はんだという事になります。

有鉛はんだの特徴

有鉛はんだの一般的な共晶はんだは、濡れ性が良く、表面に光沢があり仕上がりがきれいです。またはんだの溶ける温度も低い為、はんだ付け作業がしやすいです。
無鉛はんだも濡れ性を良くするために工夫はされていますが、有鉛はんだの濡れ性には及びません。

無鉛はんだの特徴

はんだ自体が固い合金が多く、有鉛はんだの一般的な共晶はんだより、はんだ付け強度は高いです。また比重が軽いため、製品自体の重さを軽くできます。

弊社のはんだ

弊社ではご要望に応じて有鉛はんだのご提供もしていますが、無鉛はんだが主となります。
現在、次の6種類のはんだをご用意しています。

 
合金名
金属組成
固相温度
液相温度
フラックス
鉛フリーはんだ KS218 Sn-3.0Ag-0.5Cu 217℃ 219℃ SUPER
NEO
U-X
KS221 Sn-3.5Ag 221℃ 221℃ SUPER
NEO
U-X
KS228 Sn-0.7Cu 227℃ 227℃ SUPER
NEO
U-X
KS306N Sn-0.7Cu-Ni 227℃ 228℃ SUPER
NEO
U-X
KS507J Sn-0.3Ag-0.7Cu 227℃ 227℃ SUPER
NEO
U-X
KS240 Sn-5.0Sb 238℃ 241℃ U-X