“コジマのはんだ”を使い製品化。
「倍音量がしっかりある」「音の立ち上がりが非常に速い」そんな特長のはんだです。
活用方法:エレキギター/ベース、エフェクター、オーディオアンプ、録音機材等にお試しください。
使用機材
Drums
Kick atm25 & Aurora GTQ
Snare SM57 & Aurora GTQ
TopAmb C451B Stereo & Brent Averill 1272
AGt
U67 Tube & Aurora GTQ
C451B & Aurora GTQ
Bass
HDDI & Brent Averill 1272
48kHz 32bit float Recording
音色の違い
曲名:Muse is in the details 作編曲:柳俊彰
Kester44
Sn-Ag-Cu
Sn-Cu-Ni-Ge
Sn-Pb
柳 俊彰(レコーディングエンジニア、ベーシスト)
音響用はんだHMX レビュー
既存の音響用を称するはんだとは違い、収録される音や再生される音に対して奥ゆかしさの様なものを感じます。
決して音源に対する反応が鈍いわけではなく、音源のディティールに対する再現性が非常に高い次元で行われている印象を持ちました。
柳さん 商品ごとの音色の違いレビュー
髙慶”CO-K”卓史(ギタリスト)
音響用はんだHMX レビュー
まず半田で音がここまで変わるなんて目から鱗でした。
音楽は色んな要素の重なりあいで、いかに上質なミルフィーユを組めるかで最後の塊としての迫力が天と地ほど変わって来ます。
なので、全てのパーツの半田を拘ると(ギタリストならエフェクターも多いと思うので)末恐ろしいと共に、探究心のかたまりタイプは半田中毒間違いなしだと思います。これからが楽しみです。
高慶さん 商品ごとの音色の違いレビュー
岩崎貴俊(ドラマー)
音響用はんだHMX レビュー
今まではマイクの種類でドラムの音が変わると思っていましたが、まさかケーブルに使っている半田でドラムの音が変わるなんて考えもしませんでした。
まず音の太さをコントロールできる事。
そして音の派手さもコントロールできる事。
ドラムセットはマイクを使う量も多いので半田による影響は多いのではないでしょうか。
ぜひお試し下さい!!
HUMPBACK engineering
代表 戸田高弘(HMXシリーズ取扱店)
音響用はんだHMX レビュー
シリーズ全体として特筆すべきは音の立ち上がりの速さ。組成によって帯域バランスは変わりますが、どのモデルでも音の訛りが非常に少なく、演奏の肝となるアタック部分のディティールを正確に表現してくれます。
微細な倍音の立ち上がりもロスなく再生されるので、これまでビンテージのハンダでしか得られなかったホットな倍音感や音の押し出しが感じられ、それでいて不自然な誇張がありません。
これまでの製品とは一線を画すクオリティであると感じます。
戸田さん 商品ごとの音色の違いレビュー
柳さん
Sn-Ag-Cu
全帯域の情報量の多さは随一で、いわゆる「モダン」や「ハイファイ」という言葉が一番合うという印象でした。ただ単純にギラギラと張り付くのではなく、音が引いていくところまで手を抜かずに捉えてくれる点で、既存の銀入りはんだとは一線を画していると思います。
録音の際には、手元のタッチの微妙な変化まで捉えるので、玄人好みの傾向であるとも言えるのではないでしょうか。
ギターやバイオリン等の弦楽器の録音時には、良い仕事をしてくれるはずです。
Sn-Cu-Ni-Ge
もっとも理想的とされる、かまぼこ型の周波数特性をしていると感じました。
高域の情報量はいなたさを感じない程度に維持しつつ、中低域の解像度や立体感への貢献度が高いようで、音の切れ際まで耳をすませば聞こえてしまうポテンシャルを持っています。
ボーカル録音時のファーストチョイスはこのはんだで間違いないでしょう。
Sn-Pb
長い間鉛をメインとしたハンダの音を聞いてきていますが、鉛独特の音のもたつき感がほとんど気になることはありませんでした。
中域のふくよかさには絶対的な安心感を感じることが出来、新しい鉛はんだのアプローチとしては最高の仕上がりだと感じました。
Recエンジニアの視点からは、バストラックのサミングの際に出番が多くなりそうだと考えています。
高慶さん
Sn-Ag-Cu
こちらは上の派手な部分も前に出て来る印象で、トータル的にはレンジが広くなった印象で1番ハイファイでした。
単体で聴くと煌びやかさと重厚さがあり豪華だったんですが、アンサンブルに混ざると上の帯域の立ち上がりが早いので、場合によっては軽く聴こえてしまうかもですが、レンジが広い分1番振り幅は広いかもしれません。
ギタリストは好きな人が多いと思います。1番派手なので(笑)
Sn-Cu-Ni-Ge
Pbとは少し印象が変わり、重厚さが加わります。アコギなど低音が命となって来る楽器には良いんじゃないかと思いました。
低音は時としてただの音の淀みの場合もありますが、きちっと低音の存在感を音程として認識出来ました。
アコギで言うと弾いてて気持ち良い感じです。
Sn-Pb
スタンダードな錫鉛のハンダと比べると、スピーカーから聴こえて来る出音が、はっきりとした音像という印象です。と言う事は中域の張り出し感そして安定感があるので、そういう帯域を大事にしたい楽器などと相性良さそうです。 いわゆる腰がすわったと表現がピッタリだと思います。
戸田さん
Sn-Ag-Cu
銀特有の広いレンジ感と本シリーズ特有の立ち上がりの速さの相乗効果で、圧倒的な倍音量と押し出しが実現されています。他と比較して音量自体が上がったように感じられるほどです。
あまりにも強力なのでソースを選ぶところはありますが、とりあえず手持ちの全音源を聞き直したくなること請け合いです。楽器ではベースにマッチしすぎて、もう手放せません。歪みギターも、何もかもが変わります。
情報量は最強なので、まずはこのハンダを試し、必要であれば引き算していけば、ちょうどよいポイントはすぐに見つかると思います。
Sn-Cu-Ni-Ge
低域の暖かな厚みと適度に伸びた高域、中域の柔らかさと奥行き感が絶妙のバランスです。
人間の聴覚に良くマッチしたバランスといいますか、細部まで聴き取れる解像度がありつつも、空間表現としては滑らかで柔らか。高域レンジは伸び過ぎず、それでいてオープンな響きがあります。リスニングには最適な音質と言えます。
録音でも同傾向で、押し付けがましくなく、柔らかく抜けてくる音像が得られます。生楽器、特にボーカルの集音には素晴らしい仕事をしてくれることでしょう。
Sn-Pb
伝統的な組成で耳が聴き慣れているためか、一聴して安心感を感じる帯域バランスです。
鉛(Pb)らしい重心の低さ、中域のガッツある響きがあり、それでいて鉛の弱点である音のにぶさがありません。高域の伸びはAgなどに劣るものの、帯域内の高域の立ち上がりが非常に速いのでそれほど不足は感じません。
リスニングでは、ローファイ感のあるソースが心地よい重さを持って再生されます。
楽器では、シングルコイルのエレキギターなどの楽器や、音像を低い位置に持っていきたいパートにマッチするでしょう。